2016年7月3日日曜日

暑っちゃい Maazel / PO GM3

暑っちゃい。暑っちゃい。フリッチャイ。
昨日(土曜日)は窓を開けても涼風は微々とも吹かず。仕方なく閉め切ってエアコンをON。
前の晩も寝苦しく、夜中に目が覚めてしまい、仕方なくウィンブルドンを見ていた。おかげで寝不足。それに加えての昨日の暑さ。で、夕べも暑くて眠れなかった。2日続いての寝不足。もうヘロヘロ、体力の限界である。
週末になったらアレを聴こう、コレを聴こう、と考えていた。が、それどころではない。あまりの疲れと眠さに音楽を集中して聴けない。気が付くと意識がない(笑)。

少しカロリー高めの音楽を、ということでマゼールとフィルハーモニア管弦楽団のマーラーの3番を。
マゼール2度目のマーラー全集は基本的にはウィーンとの全集と方向性は変わらないものと思っているけれど、終楽章はテンポが速くなっている。他の楽章は比較はしていないが音楽の運びがさらにじんわり、じっくりとしている印象。オケがフィルハーモニアO.ということもあって、歌いまわしが率直で、ウィーンよりも音の圧は軽いし、録音もSonyほど硬くないが、ライヴ録音ということもあってか、それほど良い録音でもない。

3番のキモはすべての音楽が終楽章コーダにむかって収斂していくところにあると七味は考えている。マーラーは表題を取り去ってしまったけれど、愛がすべてを包み込んで感動的に終結する終楽章。まったく感動とか愛とかとは縁のない音楽が展開することの多い、マゼールにしては結構エモーショナルなの。この演奏。意外~。
第1楽章の寂寥感も凄い。ぐんぐんと沈んでいく。音楽が進むにつれてだんだんと気持ちが高揚していくハズなのに盛り上がらない。音は大きくなるというのに全く盛り上がりを見せずにジャン、とお終わる。なんだか聴き手の感情がついていかない故、巨大な廃墟か幻を見せられているような感じがする。

こんなマーラーが面白いのか、と。虚しさを強く感じさせる3番が面白いのか?
しかし、自分は何を求めてマーラーを聴くのだろう?こんなことを問うてくるマゼールのマーラー。なんて稀有な体験なのだろうか。

もうすぐマゼールが亡くなって2年目の夏が来る。

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