2016年9月22日木曜日

15

明日、9月23日は結婚記念日。どうして女は記念日にうるさいのだろうか。何年か前に忘れていたらキレられたことがある。
キレるといえば近鉄の若い車掌。まあ、気持ちはわかるが、ねえ。

七味はこのところ体調が思わしくない。季節の変わり目はいつもそう。冬から春になる頃は妙にソワソワ、ムズムズするが夏から秋になる頃は日も短くなり寒くなるせいかウツウツ・モンモンとなることが多い。特に今週は急に気温が下がったこともあって鼻づまりと頭痛がヒドイ。まあ風邪なんでしょう。

15、とは結婚15周年、のこと。
結婚式当日の朝、婚姻届けを出したあとに見た空と日本海の青さは今でも鮮明に覚えている。
あの時は9.11の影響で新婚旅行に行けるかちょっと心配だったことを思い出す。幸い自分たちは国内旅行だったので飛行機が飛ばない、なんてことはなかったけど。チケットや宿泊の手配などで旅行会社に行くとキャンセルの手続きに来ている人が大勢いた。

しかし、15年とはよく続いたものだ。転職に引っ越し、出産・育児に義母の介護・・・。妻には感謝の言葉しかない。
今日は娘が遊びに出ていたので妻と二人でランチへ。別に記念にというつもりはなかったがなんだかそんな雰囲気。料理はちょっと期待外れでがっかり。

2016年9月17日土曜日

Sir John Barbirolli / Halle O. PIT Sym.5

モグ(moleさんのことを勝手にこう呼ばせて頂く)さんがバルビローリのチャイコフスキーについて書かれているのを読んで、久しぶりに5番を聴いてみた。
Royal Classicsから出ていた3枚組は七味もドヴォルザークの3枚組と一緒に持っていたがもう手元に無くなって久しい。
元々はNIXA-PYEレーベルが原盤だが、その後PYEはEMIに吸収されてしまった。よってモノラルからステレオ初期にかけてのバルビローリの録音はPYEが原盤であることが多いが詳細は分からないことが多い。EMIに吸収される前のNIXA-PYE時代にはアメリカのマーキュリーと提携していたこともあって、いくつかのディスクでウィルマ・コザート・ファインらマーキュリー録音陣が録音を手掛けたようだ。ドヴォ8もそのうちの一つらしい。そうなるとマーキュリー好きの七味としては俄然興味が湧いてくる。そのうちにバルビローリ・ソサエティー盤を入手してみたい。

現在、持っている5番のCDはEMI盤。LPでPYE盤の多分再発と思われる盤を持っている。EMI盤は廉価盤でPHOENIXAというシリーズ。フェニクサとでも読むのだろう。このシリーズのCDはこれきりなので断言はできないが、NIXA(ニクサ)の文字があることからニクサを原盤とする音源のシリーズなのかもしれない。このあたり何方か情報があれば頂きたい。

で、このCDのデジタルリマスタリングを担当しているのはDUTTON ラボラトリーズのマイケル・ダットン。NO NOISE SYSTEMを使っているようだが一聴、それほど悪い感じはしない丁寧なリマスタリングで音質を損なっていないと思われる。録音はステレオ初期の59年、マンチェスターのフリートレード・ホール。当時の水準以上の音の良さ。とはいってもトゥッティは中音域がちょっと飽和気味かな。直間バランスもよさそうで、金管の特にトランペットなどは美しく響く。
演奏はさすがはバルビローリ! と思わせる。いつものように歌わせるところはたっぷりと、締めるところはしっかりと締めて、ダレの少ないメリハリある演奏。緊張と弛緩が見事。1楽章終盤のまくりは見事だし、第2楽章の揺らしにもウットリしてしまう。特に終楽章は一直線!といった感じで音楽をオケともども引っ張っていく。
しかし、チャイコの5番は名盤と言われるものは多いが、今一つ、七味的にしっくりとくる演奏は少ない、と感じている。その中にあってこのバルビローリ盤は劇的な表現がクサ過ぎの一歩手前で留まっていて比較的気に入っている方だろうか。

それにしてもバルビローリ(&ハレO.)の良さ・美質とは何だろう?どこにあるんだろうか?

さて、今日から3連休。なぜか3連休の真ん中に町内会の運動会。で、夕方は役員としてその準備に参加してきたが、天気予報では明日は雨。かなりの雨らしい。それで会館内での実施が決まり、準備らしい準備もなく解散となった。

EMI CDM7 63962 2

2016年9月14日水曜日

NFL2016 シーズンが開幕 

ついにNFL2016シーズンが開幕。待ちに待ったこの時期がやって来たよ。来ましたよ。やっぱり9月は心が躍るし、なんとも言えず仕事はもちろん普段の生活にも張りが出るから不思議。

昨シーズン、SBを制覇したデンバー(DEN)・ブロンコスもエースQBのペイトン・マニングが引退。控えQBのオスウィーラーがそのまま正QBにつくのかと思いきやヒューストン(HOU)・テキサスに移籍してしまうなどのハプニングがあったが、開幕戦を2年目のQBシーミアンで勝利。オフェンスラインがほぼ総入れ替えに近く、プロテクションに難ありと思っていたが安定感あるドライヴは意外だった。逆に情けないのは対戦相手のカロライナ(CAR)・パンサーズ。接戦に弱いところは昨シーズンと変わらずだった。
2月のスーパーボウルまで目が離せません。中継時間もオリンピック各種目の予選があったおかげで2時間だった昨シーズンとは異なり、これまで通りの3時間。まずは一安心、といったところ。

我がシアトル・シーホークスはQBラッセル・ウィルソンは健在なれど、RBマショーン・リンチの引退はやっぱり痛い。地区優勝は堅いがSBまでは厳しいと予想。

というわけで、SBはピッツバーグとアリゾナの対戦、と予想しておく。


アリゾナ・カーディナルス  ピッツバーグ・スティーラーズ


2016年9月10日土曜日

来来! うな君 C200xをイジル

今日は夕方からイトコのうな君が我が家に来ている。なんでも本家筋の法事があるとか。夕食はビール片手に寿司をつまんだ。これを口実に何か美味いもんでも食いたいなあと思い、なんとなくすき焼きも良いかな~と考えていたが何だか暑いし、準備も大変。ということで寿司ということにした。たまにはこうした持ち帰り寿司も良いものだ。

持ち帰り寿司、というと伝説のアクシデントが我が家には、ある。
その昔、母が何かのお祝いで持ち帰り寿司を買って帰ってきた。そのころの我が家は3世代7人家族であったから寿司も大きなプラスチックの桶2つくらいにはなったと思う。そこに妹が何だかを買いに連れて行ってほしいと母に頼み、母は「じゃあ、このお寿司を家に運んで頂戴」と妹に頼み寿司をクルマの屋根に置いた。が、妹はそれを忘れて一緒に買い物に・・・。寿司は、どこかの道路にぶちまけられたに違いない。帰って寿司のないことに気が付いた母は大激怒。電話で警察に「お寿司どこかに落ちていませんでしたか・・・?」と。
まあ、そのあとの母親の不機嫌なことと言ったら・・・。3日は目がサンカクになってましたね。

お酒も入って気持ちよくなり、ホルストの「惑星」やサントラ、ジャズのCDを聴くと、アキュフェーズとの相性がバッチリ。うな君の助言に従って、ハイパスフィルターをかけたほうが大人しめのクラシックでは音のエッジが柔らかく、やや奥に引っ込んだ印象に変化。サントラやジャズではハイパスフィルターをかけないほうが押し出し強く聴感上、良い感じとなりました。
C200xはEQの調整をしていないこともあってやや刺激的で耳痛い音ながら音の勢いがあり密度濃い音楽を奏でてくれるなぁ、と改めて出来の良さを認識。これまでは多機能ではあるもののスイッチが多すぎるのとその機能の表示が小さすぎて読めず、使っていなかったが音楽に合わせてセッティングすると一段と良いアンプに思えてくる。
ここで一つの不安が。C36が帰ってきて、C200xより音が悪かったらどうしよう。なんかそんな予感がしてしょうがないこの頃。

2016年9月8日木曜日

DS Sym.4 V.Petrenko / RLPO

先日の15番から此の方ショスタコばかり。というのも今お借りしているプリアンプのC200Xがドンピシャの相性なのだ。ショスタコさんと。ちょっとメリハリがあってハッタリの効いた(でもとても誠実な)音がショスタコの音楽にはベストマッチ。最近わかったのはこのプリはクラシックよりロックっぽい音楽のほうが合うということ。へへへ・・・。

今日は4番。はじめはバルシャイ/ケルンRSO盤(Bri)を。実はバルシャイ盤、これまであまり熱心には聴いてなかったがここにきて嵌ってきた、嵌ってきた。これまではちょっと大人しい感じで踏み込みの浅い印象で、あの時代を生きてきた指揮者の演奏としてはどうなのよ?という感じがしていた。オケもドイツの放オケで機能性・機動性は高いものの響きが薄いようだし録音もなんだかピントがちょっと合っていないように思ってた。でも、それが今聴くとなんとなくだけれども、少し座りの悪い上滑りするような踏み込みの浅い感じが上気というか熱気を孕んだ音楽、と肯定的に思えるようになった。俄然、音楽が動いている様がわかるようになった。これは収穫、ハーベスト。

他はどうなんだい?ということで次いでペトレンコ/ロイヤルリヴァプール・フィルの演奏をば。こちらは文句なく録演バランスよく、今のところ七味のイチ推し(その七味もうな君に推してもらったクチなのだけれど)。
割とスッキリ、サクッと行く印象の全集にあって、この4番は外連味たっぷりに、決して小手先だけでない上段に大きく振りかぶった感じの音楽。もう冒頭の木管とシロフォンのトレモロによる音のアタック、スピードが強くて速くて勢いがスゴイ。ここだけでペトレンコの、この曲を演奏することに対する並々ならぬ意志・覚悟と思い入れが聴ける、というものだ。ハンパない気合。
第3楽章のクライマックスでペトレンコがグググ~ッと踏ん張る。ここは音圧も大切だけれどこのグッとテンポを落として踏ん張る。これが七味はキモだと思うんだよな~。4番はココを聴きたい、聴かせてほしい。このあたりロジェストヴェンスキーはさすがによくわかっていらっしゃる、ってな演奏をする。ロジェヴェン先生はグッと踏ん張るだけではなくなんとなくズレる。抵抗する。運命に逆らおうとするかのように抵抗する。綱引きで少しづつ少しづつ相手チームに引っ張られるように、もうそうなったら挽回はできないんだけどぐっと堪える。でもやっぱりズリズリと引きずられてしまう・・・。そんなトコロに聴き手である七味はウググ・・・と涙してしまうのだな。
ペトレンコはイイ線行っているのだけれどこの抵抗、って感じがちょっとだけ弱い。でもとても立派な演奏です。おススメ。

今日は町内の秋祭り。町内委員として午前中は各戸のお祓いと祭礼に参加。くまなく町内を回ったが汗びっちょりっで足には靴擦れ。直会で頂いたビールも美味し。幸い天気はもったが、午後の青年会の神輿は土砂降り。そんな中も頑張って神輿を担ぐ青年会の面々には頭が下がる思い。
こちらは昼間からのアルコールが祟り、頭がかなり痛い。




2016年9月4日日曜日

DS Sym.15 K.Sanderling / CLE

台風接近の余波なのか、蒸し暑い一日だった。2日の休みで少し気分もよくなってきたかな。
最近、ショスタコをよく聴いているという、ばけぺんさんに影響され今日の七味はショスタコを。

曲は交響曲第15番。この曲、正直言って自分にはよくわからんのですよ。というかわからなくていいです。わかりたくない。
革命を扱ったとされる11番、12番に続いて声楽を伴った13、14番と来てまた純器楽での交響曲。しかも自他様々な音楽の引用に暗号めいた数々の動機、とミステリアスこの上ない。ふざけているようで到って真面目ってのが一番コワい。
でもって、この曲聴いているとなんだか宙ぶらりん状態で足元がフラフラふらつき自分の存在が危うく感じてしまう。貞子の井戸か底なし沼かブラックホールかというくらい、吸い込まれるというか落ちていく感覚がいつも付きまとう。この夏最後の肝試しには最適か。

この曲はいくつかの盤を所有しているが、普段はもっぱらハイティンク盤(DECCA) かヤルヴィ(DG)盤のどちらかを聴くことが多い。割かし平明な演奏でそれほど怖くは、ない。怖いのは今日聴いたザンデルリンク/CLE(ERATO)の演奏。ムラヴィンスキも是非聴いてみたいと常々思うのだがあまりにも怖そうで手が出ないままでいる。
ザンデルリンク盤、まったりまったりと進んでいきます。第1楽章もゆっくり。2楽章のコラールも鉛を飲まされたような気分に。3楽章のアレグレットも「やや速く」というよりは「速くはない」って感じ。終楽章も20分かけて、まるで野辺送りの葬列のよう。
あんまりテンポを動かさずリズムを際立たせたり歌ったりせず、どちらかというと「圧」で押してくるザンデルリンク。この「圧」が曲者。指揮者の感興が直には音楽には映えないのだけれど、聴いているうちにその音楽にグーっと乗っかられて身動き取れない状態にされて
しまう。
クリーヴランドO.も上手くつけている。このあたりはマゼールで慣れている?

さて、来週は町内の秋祭り。任期2年の町内委員、2年目の秋祭りである。昨年はこども会役員と兼務だったので大変だったが、今年は少し楽かも。でも町内各戸をお祓いして回るのはやっぱりしんどいなあ。


Waner Classics WPCS-12233/4


2016年9月3日土曜日

Alfred Brendel Marriner / ASMF WAM Piano Concertos

このところ、気分がクサクサしているところの七味。夏の疲れが出たか。
朝晩の涼やかなことといったらもうすっかり秋の気配なのだけれど。そういえば蝉の鳴き声が聞かれなくなった代わりにトンボが目につくようなった。

先週、柏崎行で入手したブレンデルのモーツァルトのコンチェルト。solarisさんのブログでブレンデルの協奏曲の演奏ばかりを集めたBOXセットが紹介されていて、モーツァルトだけでも欲しいなと思っていた。全集でなくても後期を中心とした主要な曲でも構わないので聴いてみたくなった。で、ちょうど良いタイミングでフィリップスのDUOシリーズで2タイトルを買って聴いてみた。

録音はいつものフィリップス、という感じで硬くもなく柔らかくもなく直間バランスよく綺麗な録音。
ブレンデルのコロコロとよく転がるピアノが心地よい響き。
ブレンデルのモーツァルトを聴くのは初めて。アバド/BPOとのブラームスの2曲は持っているのだがあんまりピンと来ず。でもこのモーツァルトは良い。
音の粒が揃っていて小気味よく転がる。そしてその音がまた綺麗なんである。隅々まで神経が行き届いているのがわかって聴いていて愉しくなってくる。ちょっと丁寧に過ぎ、説明臭い感じがしないでもないが、このあたりがブレンデルの美質なのだろう。

クサクサした気分が少しずつ少しずつ解れていく。いい感じである。

アンプはまだ帰ってきてない。早く来ないかな~と待っていると、今度は直ったハズのMC2255のスピーカーON-OFFに不調が発生。ツマミをOFFにしてもわずかにLchから音が漏れ聴こえてくる。どうしたものか。また修理?
アキュフェーズもがんがってくれているが、EQ調整していないせいなのかやっぱり音がキツく感じてしまう。