2017年9月3日日曜日

富山にて Weber,Hindemith,Zemlinsky

今日、七味はうな君のお誘いを受けて富山へ。
桐朋アカデミー・オーケストラの特別演奏会に行ってきた。オーバード・ホール初見参であった。
指揮はクリスティアン・アルミンク。他、コンマスに白井圭、チェロにNYPの工藤すみれ、フルートに新日本フィルの白尾彰、ティンパニに同じく近藤高顯が講師陣として参加。

プログラムは、ウェーバーの劇付随音楽「トゥーランドット」より序曲、ヒンデミットのウェーバーの主題による交響的変容。メインはツェムリンスキーの交響詩「人魚姫」というかなり意欲的なプログラム。まさか、人魚姫がナマで聴ける日が来ようとは思わなかった。
ウェーバーからヒンデミットはトゥーランドット繋がりで、ヒンデミットとツェムリンスキーはアメリカ亡命、退廃音楽繋がりということのよう。また、独墺圏外の戯曲や物語をテーマにした音楽でもあるな。
ウェーバーは全くの初聴きだったので、youtubeで前夜に予習した。ヒンデミットとツェムリンスキーは前にCDでかなり聴き込んではいたが、ここ数年はほとんど聴く機会ナシ。

1時に会場に着くと、すでに並んでいる人が。自分たちが並んだあとに続々とお客さんが列をなしていった。最終的にはホールはほぼ満員に。

太鼓に乗ってエキゾチックなピッコロの音が響き、しばし後、弦楽器の加わる。
アレ?驚くほど音が前に出てこない。どうしたことか?
ウェーバーが終わって、うな君に聴くといつもこんな感じだとのこと。中央前から12,3列の左端でこの音はちょっと残念。ステージ上に音が塊となっていて、前方に飛んでこないんではお話にならない気がする。他の席はどうなのだろう?

ツェムリンスキーは15年振りくらいに聴いた感じだが、リヒャルト・シュトラウスっぽいなぁ~、と。
まあ、仕方あるまい。以前にシマノフスキやリャードフを聴いたときにもリヒャルトの影響、というかオーケストレーションそのまんまだったし。やっぱり影響大きかったのね。
Wikiで調べるとマーラーの10歳ほど年下。年上だとばかり思ってた。アメリカに亡命・移住していたとは知らなかった。

オケ、指揮者ともに大健闘、と思う。ヒンデミットは特にトゥーランドット・スケルツォなんかはちょっとしたオケコンだし、かなり難易度高い曲とみているが、崩れも見せず。普段聴いているCDと比べてはいけない。十分に楽しめた。
人魚姫も複雑難解な曲をよく纏めていたと思う。
残念だったのは、曲が静かに終わるやいなや拍手が起きたこと。指揮者のアルミンクもあまりのことに驚き、笑っていた。いや笑って誤魔化すしかあるまい。顔は笑っていても心中穏やかではあるまい。なんせ、音楽ブチ壊しだもん。
ある程度は曲の感じから拍手のタイミングくらいは察せられるように思うのだがどうしたのか?
あと、袋のシャカシャカ音が何故か決まって弱音部になると聞こえた(笑)。咳や赤ちゃんの泣き声なんかは生理現象なので一向構わないが、シャカシャカ音はさせないようにすることはできるハズ。ホント止めて欲しい。

うな君には駅までのお迎えからとてもお世話になった。北海道の土産(ホントはジンギスカンが良かった(笑))まで頂いて、この場を借りて感謝。


2 件のコメント:

  1. 乙でした。
    ソフトの味忘れないでね。

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  2. いやいや、ホントお世話になりました。
    ソフトクリームも美味かったわね。

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