2017年10月29日日曜日

音の好みはそれぞれで・・・

今週末、オーディオ三銃士で糸魚川と富山県の黒部に遠征してきた。昼過ぎに戻ったがヘトヘト。
Kazuさん、うな君それぞれが一段と音に磨きをかけ、素晴らしい響きに。
二人の音の傾向、好み・指向はかなり似ているように思う。定位感を重視した深々とした音場はさすが。音が前にポーンと飛んでは来ないがスッキリとした澄んだ音が心地よい。
羨ましい、とも思う。
でも、我が家に戻って聴いた我が家のシステムの音も、悪くない。
三者三様、みんな違って、みんな良い。オーディオや音楽に対するアプローチも違うし不満や悩みどころもそれぞれで違う。それでもお互いに切磋琢磨しあってより良い音を追い求めている。

我が家でも、もう少し奥行きある音が出ないものか?
バーン、とした音の張り出しは良いが奥行きが出ないところが恨めしい。
今センターにある機器を無くせば、あるいは長辺ではなく短辺にスピーカーを置けば、も少し改善があるのではないかと思うのだが、いかんせんその退かした機器の置き場がない。無いこともないが、SPケーブルにしろRCAケーブルにしろ新調するまでの予算が無い。

以前のブログでがっかりしたと書いた小澤のラヴェル管弦楽曲集。これが最近になって耳にしっくりと馴染んで来た(笑)。
その時の体調や気分によっても音楽や音の印象は大きく変わる、ということか。
Kazuさんは聴く時間帯によっても音が違うと言っていた。それもある話だと思う。

先週に続いて、また台風。段々と風が強くなってきたようだ。イヤになる、ホント。




2017年10月22日日曜日

Toscanini Conducts Wagner

台風の接近で本日は雨模様。我が家はトタン屋根なので雨が降ると途端にバックグラウンドノイズが増えてしまう。
こんな日は、出掛けずに音楽と読書に限る。
夕方、妻の帰宅を待って一緒に投票に出掛けた。上越市は市長選もあって、投票用紙が4枚も。投票箱、間違えそうになった。

最近はメンゲルベルクやらトスカニーニやらモノラル音源を聴くことが多い。EQの導入以前は特定の帯域が膨らんだり、ゴチャゴチャとうるさく聴こえていた。EQ導入以降、左右のバランスが良くなったおかげで音像がふんわりと中央に浮かび、左右前後にわずかに拡がりをもって聴こえるようになり随分と聴きやすくなったと思う。
以来、モノラル録音もあまり抵抗なく聴けるようになった。こちらが考えている以上に情報量は多いと見た。トスカニーニのブラームスなどは内声部が結構聴こえて聴いて楽しい。
出来る事なら中央にスピーカーを1本立てての完全なモノラル再生に挑戦したいところ。聞いた話だと、えもいわれぬ音だとか。だがいろいろ制約もあって難しいところ。もちろん、モノラル音源の時はアンプのセレクターをモノラルにするのはデフォですが。

メンゲルベルクのマーラーの交響曲第4番は39年のライヴ録音。耽美という感じではなく濃密感がハンパではない。テンポを1楽章冒頭からグイグイと動かしてくる。まるでマラソンランナーが勝負駆け引きにスピードを上げたり落としたりして揺さぶりをかけてスタミナを削っていく感じに似て、聴き手を疲弊させてくる。ちょっとおっかない演奏。
録音は年代相応。シュリシュリとしたノイズが入るものの聴くに十分。

最近、特に気になっているのがトスカニーニ。なんでも今年は生誕150年・没後60年にあたるらしく、トスカニーニを特集した雑誌も出た。
トスカニーニのディスクはCDでベトとブラの全集、そのほか数枚。LPでは海と合唱付き、ワーグナーがあるくらい。
この中からワーグナーを。
このLPは83年再発の輸入盤。随分と昔に中古で買ったものだが折に触れて針を通すことが多い。
勿論モノラル録音だが後発のCDで同じ音源と思われるものと聴き比べても音質はこちらが良い。
当時の貧弱な装置で聴いていた時はステレオかと思ったくらい。疑似ステレオ盤かとも思ったが、そんな感じはない。それでも音像がわずかながら左右によく広がっており、かなりの好録音。カーネギーでの録音だからだろう。
トスカニーニの演奏は明晰でエネルギッシュに良く歌う。ヴェルディ的といっても良い。直情的なところが七味的は好きだ。
それにしてもエネルギーの放射が凄い。すべてを白日のもとに晒すような強靭な意志というかエネルギー、それに身体を貫かれる感じがいつもする。
これにやられちゃうんだろう。きっと。

RCA VL 46018

KAWADE夢ムック  トスカニーニ


2017年10月21日土曜日

Listz Les Préludes Karajan / BPh.

今週も無事修了。先週の土曜日は同僚の結婚式と披露宴だったこともあって身体的には疲れが抜けずに溜まる一方でキツかったが、気持ち的にはとっても心軽く週の初めは過ごせたのだった。でもやっぱり疲れてくるのね。途中、水曜日からはググッと気温も下がった。で、案の定の副鼻腔炎再発。今日、耳鼻科を受診したが、相変わらず鼻詰まりはあるし眼の奥やうなじの辺りがズキズキと痛いしでマイッタ!

今日、ついにファンヒーターにご登場願った。
やっぱり暖かいのはいいね。

今日は朝から妻と買い物に。何でこんなに買ったの?というくらいの食料品が。冬眠に入るのか?

カートリッジをMC20☆wからデンオンの103に換えてみた。不満が無いと言えばウソだが丸針らしい、よく言えばふくよかな温かみのある音も好き。細かいところは出にくい代わりにノイズも少ない。
中古で買ったが、針カバーが無い。取り敢えず厚紙で自作したが交換の際には注意を要す。
以前、カバーだけ購入できないものかメーカーに問い合わせたが丁重に断られた。
海外のカートリッジ・メーカーでは一部のカートリッジのカバーを別売りしているところもあるというのに。レコードがブームといってもカートリッジや針交換の価格は上昇傾向。103が比較的安価といってもね。
1個1500~2000円くらいでも買うんだけどな針カバー。針交換2.2万円に比べれば安いもの。

レ・プレリュードを最初に耳にしたのは確か、伊丹十三の映画「たんぽぽ」であったか。ラーメンウェスタン。その後、伊丹のエッセイを読むとこの映画のアイデアが満載だった。

カラヤンはレ・プレリュードをデジタル期にも録音しているが、七味所有は67年録音のLP。ヴィシェフラドとモルダウ、それにハンガリー狂詩曲の2番がカップリングされている。
レ・プレリュードはそれこそ流麗。この頃のカラヤンとベルリンのコンビは怖いものなし。高みへ、さらに高みへと果てなく音楽が高揚していく。
我が祖国からの2曲は派手だが、やはり上手い。そういえばベルリンPO.の我が祖国全曲はない、と記憶している。いや、あったか?

DG 139037









2017年10月15日日曜日

Kuberik / WPh. GM 1

昨日は同僚の結婚式・披露宴に出席させていただいた。
前のブログにも書いたけれど、同じ結婚式でも親戚の結婚式と違い同僚の結婚式は楽しい。
そりゃあ、ほとんど会ったこともない親戚よりは毎日一緒に働いている同僚の方がお祝いのし甲斐ってものがある。
前に出席した親戚の結婚式では、披露宴の最後新郎新婦のお見送りの時に挨拶すると、先方はポカーン。こちらが名乗ると、先方が「あ、あ~」と。なんだ、誰だかも知らんかったんかいッ!と心の中で突っ込みいれたことがあった。

さて、昨日の披露宴会場には実はトラウマが。この結婚式場にはこれまで会社の納涼会や忘年会などを含め何度か行ったことがある。その内、2度結婚式の関連で行ったのだが、七味はそのいずれもその式場で地震に遭っている。1回目は中越地震、2回目は中越沖地震。全くの偶然にしてもチョット怖い。もしかしたら今回も…?なーんて心配だった。が、何事も起こらずに無事に終わった。ほっとした。
結構お酒を頂いたが、今日は大して二日酔いもせず、午前中に妻と買い物に行った。寄ったBOでサンサーンスのPコンのCDをゲットしてきた。ただ、昨日披露宴と二次会の間に高田の街をグルグルと歩き回ったせいか筋肉痛。ちょっと疲れ気味。

ばけぺんさんのブログ、ワルターの巨人の記事を楽しく読ませていただいた。ワルターのLPを聴こうかとも思ったが、ここはお手軽にCDと行こうと決め、クーベリック/WPh.の巨人をトレイに。
メンブランのBOXに収められたもの。デッカ原盤の54年録音。モノラル。
聴いてみたいけれど単売盤はちょっと購入に躊躇してしまうような40年代後半から50年代にかけての演奏を集めたもの。
録音はボールトの3番のようにかなり苦しいものもあるが、概ね良好。
このBOXは確か3.11のあとにHMVが売り上げの一部を震災の募金にあてるキャンペーンをしていて、それならばと思い買ったもの。
あの時は節電が叫ばれ、あまりの被害の大きさ、深刻さに何だか音楽を聴くことも憚られるような雰囲気があった。そんな中、少しでも音楽を聴くことで役に立てるならと思った。

クーべリックはマーラーの1番を2回セッション録音しているが、これは最初のもの。
2回目のバイエルン放送響とのものが有名だし、演奏も充実。七味もクーベリックのマーラーを聴くときはこちらを聴くことが多い。
ウィーンPO.との演奏は、当時クーベリック40歳。シカゴを離れた翌年のもの。若さ溢れるもので、少々鄙びた感じ残るウィーンPO.がとっても伸びやかに歌っているのが良い。

Membran 233087




2017年10月12日木曜日

忘却 Toscanini LvB Sym.6 Pastorale

すっかりエージングの進んだ七味。
身体的エージングは、すでにかなり進んでいる。特に肩の痛みと関節可動域の制限には悩まされており、行きつけの接骨院のセンセイにも呆れられる始末。
最近では、記憶能力のエージングもかなり進んでいて、ルーチンな動作をしたかどうか忘れてしまうようになった。
例えば、水道の蛇口をひねっただろうか?とか、灰皿の蓋をしただろうか?とか、玄関のカギは掛けただろうか?とかとか…。要は、そうすることが当たり前過ぎて必ずやっているハズなんだけど、そのやったという記憶が全くない、のだ。
あとは人の名前。これは忘れるというよりは一度間違って覚えた名前が直せないことが多い。脳の働きに柔軟性が無くなってきているのだろう。

最近読んだ、河合雅司 著「未来の年表」(講談社現代新書 2017) には2026年に認知症患者が700万人規模になる、とあった。この本、ほかにも2024年には全国民の3人に1人が65歳以上(要は高齢者)、とか2040年には自治体の半数が消滅といったかなりショッキングな数字が並ぶ。ちょっと数字が多くて読みにくいが面白く、というよりマジかよ~、やべぇなぁ、と思いながら読んだ。

26年には七味はまだ50代半ば過ぎくらい。認知症となっていないことを願うばかりだが、自分が高齢者となって認知症になっても、こうして現有のオーディオ機器で音楽が楽しめているだろうか?
認知機能が低下してくると、記憶能力が低下する。ざっくり云うと最近のことを忘れて、新しく物事を覚えることが困難になる。最近の記憶から忘れていき、反対に子供の頃や若い頃の記憶は残りやすい傾向がある。忘れる、というよりは覚えられないという方が近い。
記憶に関して言えば、もしかしたら機器の操作手順を忘れてしまうかもしれない。10歳くらいまでに使い方を覚えたレコードプレーヤーはギリギリOKか?CDプレーヤーはもしかしたら使い方を忘れてしまうかもしれない。
もちろん記憶の問題ばかりでなく、視力・聴力の問題もあるし…。

さて、今日は業者が入っての、家のちょっとした工事の監督をせねばならず、仕事を休んだ。とはいっても別にすることも無いので音楽を聴いた。
トスカニーニのベートーヴェンの交響曲から6番「田園」を。
たしか、演奏会の最中にタンホイザーかなにかワーグナーの曲を演奏中に暗譜していた記憶が混乱して音楽を止めてしまい、その直後に引退してしまったのではなかったか。









2017年10月9日月曜日

BarkleyⅡ 2周年

我が家にタンノイのバークレイⅡが来て、ちょうど2年。
我が家に届いたバークレイを2階に運び上げるところからもう、大変でとりあえずポン置きしたときも、あまりの大きさに、大丈夫だろうかと不安になった。
鳴らすとボワンボワンとした低音とガサガサの高音域に、ホントにこんな音なの?とあの時はブログにも書けないほどの絶望感。エッジ交換などフルメンテ品ということもあって、まだまだ本調子ではなかったのだろう。ただ、タンノイの片鱗は見せていて、そこに期待するしかない、そんな感じだった。
EQによる調整を繰り返し、途中アンプの不調やらバークレイからの謎のノイズなどトラブルもあったものの、ノイズ対策を施すなどの効果か1年経ったぐらいから段々と出音が変わってきた。現在では不満らしい不満もなくなってきた。今は何を聴いても楽しくて仕方がない。
振り返ってみるとB&Wを使っていた頃もそれなりに楽しかったが、タンノイに変えて、一層音楽を聴く楽しさが増したように思う。理由としては出音に余裕があるのが一番かもしれない。
アンプとの年代的なマッチングが良い、というのもある。スピーカーはこのままバークレイⅡで行けるところまで行こうと思っている。

いずれにしろ、ようやくここまで来たなあというのが正直なところ。それも三銃士の仲間はじめ皆さんの助けがあってのこと。一人では早々にギブアップしていたことだろう。本当に感謝である。

結局、この3連休はどこにも出掛けずにひたすらに音楽と読書、それにドラマ鑑賞が少し。
今日はマーラーの4番を集中的に聴く。
これまでのところ、マーラーの4番は苦手であった。なんとなくマーラーを聴いているにしては物足りなさがある。まあ正直、地味なんである。
幾種類かの音盤を所有しているが、心底いいなあと思えるようなものにはまだ出会えていない。
が、録音も含めて良かったのはメータ/IPO.とカラヤン/BPh.の2つ。
最近ではすっかり上辺をサラリと撫でただけのような演奏をする印象が定着してしまったメータではあるが、このデッカのイスラエルPO.盤は若きメータの最良の部分が出尽くしているんじゃなかろうか。曲の掘り下げがやや浅い気もするが、それを補って余りある豪快なオーケストラドライヴ。オケの音は少々軽いが胸のすくような演奏とは正にこのことか。
もう一つのカラヤン盤は反対にがっぷりと組んだ演奏。弱音の美で勝負といった感じ。カラヤンのマーラーはよく人工的に過ぎる、と言われることが多いが、マーラーをここまで自分の側まで引き寄せられれば大したもの。これだけの演奏に文句のあるはずがない。

さて、来週は同僚の結婚式。最近、冠婚葬祭と言えば葬ばかりの七味。少ない結婚式も親戚といっても世代が異なりよく知らない人の結婚式ばかり。それよりは毎日一緒に仕事を頑張っている同僚の結婚
式ならよほどこちらの方が楽しいし嬉しいに決まっている。
まずは体調を整えねばならぬな。


DG GALLERIA  419 863-2

DECCA SXDL 7501





2017年10月8日日曜日

Barbirolli / Hallé O. GM1 妄想炸裂!EMI、幻の・・・ 

連休の中日、今日も気持よく音楽三昧といきたいところだが、この時期にしては気温が高い。窓を閉め切っていては蒸し暑い。

我が家にレコードが何枚あるのかは知らないが、聴きたいと思って探すもなかなか見つからない、なんてことも多くなってきた。一つは七味の老眼の進行が原因だが、LPを収めている棚に余裕がなく、買いそろえていくうちに分類が段々といい加減になってきていることも一因。
いよいよここいらで重い腰を上げねばと思い、LPを取り出し整理を始めたものの、左肩に激痛が走り断念。やっぱりLPは重いヨ。

と、バルビローリのマーラーの1番のLPが目に留まった。
随分と昔に中古で買い求めたはいいが死蔵状態だったもの。久しぶりに聴いてみた。
57年の録音。PYE。ジャケにはステレオの表示もあまり左右に音が広がらない。録音は並みか。

バルビローリのマーラーというと、テスタメントからBPh.とのライヴが話題にもなった。
正規のスタジオ録音というとEMIの5番、6番、それにBPh.との9番が有名だが、イギリスのPYEレーベルに入れた1番はあまり話題とはなっていない様子。

ハナシは逸れるが、EMIのマーラー録音について昔から気になっていることがある。
EMIはその昔、複数の指揮者振り分けでマーラーの全集を作ろうとしていたのでは?というもの。
クレツキ、バルビローリ、クレンペラーこの3人で全集を作り上げようとしていたのではないか?
  • 1番 クレツキ
  • 2番 クレンペラー
  • 3番 
  • 4番 クレンペラー (クレツキ)
  • 5番 バルビローリ
  • 6番 バルビローリ
  • 7番 クレンペラー
  • 8番 
  • 9番 クレンペラー (バルビローリ)
  • 大地の歌 クレンペラー (クレツキ)
とまあ、こんな具合になるわけですが・・・
バルビローリの9番はベルリンのメンバーからの要請もあっての録音というハナシですからイレギュラーで、本命はクレンペラーでないかと。
もしかしたら、クレンペラーで全集、というのが当初の目論見であったのではないかと思うのですが、クレンペラーは1番、5番に関しては否定的で録音(演奏)しないと公言していたようですので次善の策でこのような形にした(かった)のではないかと推測するわけです。
3番と8番は録音が無いわけですが、3番は多分バルビローリではなかったかと。もしかしたら8番もバルビローリ?
もしも、こんな計画が本当にあったとして全曲録音して完成していたら、それこそかなり完成度の高い全集になってたんじゃないか?

七味の妄想はここまで。

バルビローリの巨人、オケがバルビローリの指揮についていくのがやっとといった状態だが、テンポもそれほど動かさず、歌い込みがとても丁寧。中庸の美、といった感じ。
バルビローリのマーラーはテスタメントのシリーズは未聴ながら、EMIの録音を聴く限りあまり奇を衒わない演奏をするが、その中にそこはかとないマーラーに対するシンパシーが感じられるあたりが魅力なんではないかと思う次第。

テイチク ULS-3068-Y
ジャケットはゴヤの巨人。ライナーは三浦淳史。




2017年10月7日土曜日

今日はのんびりと JB Ein Deutsches Requiem (Londoner Fassung)

今日、娘は午前中に学校へ。妻は歯医者ということで七味はお留守番。夜中にNFLの中継を観たこともあって、お昼過ぎまでぼんやりとして過ごした。
チェリビのシェエラザードやらクレンペラーの田園などを聴くも、途中で寝落ち。
それでも昼食後は読書などして過ごした。

夕方聴いたのはブラームスのドイツ・レクイエムのロンドン版。
ブラームス自身の編曲による2台のピアノによる演奏だ。合唱も刈り込まれて随分とスッキリとしていて、ソプラノ12、アルト11、テノール10、バス10だ。
ソプラノがイソコスキ、バリトンはアンドレアス・シュミット。指揮はクリストフ・シュペリング、合唱コルス・ムジクス・ケルン。ピアノはアンドレアス・グラウとゲッツ・シューマッハ。95年。Opus111

このCD、いつ買ったのかさっぱり覚えていない。借りパクではないと思うがいつの間にかあった。
ジャケ買いしたのかもしれない。
ドイツ・レクイエムは音楽を聴き始めた頃から好きな曲で、初めて買ったクレンペラー盤をずっと愛聴してきた。録音が古いなあと思うことも多いが、シュワルツコプフとディースカウの独唱もさることながら、やっぱりクレンペラー。がっしりとした音楽の組み立てが揺るぎもしない様は圧巻。
それに比べて、このロンドン版は随分とスッキリと聴こえる。編成が小さいので当たり前だが。
夜、音量を絞って聴くには最適。
ナクソスからは、ピアノ4手連弾版も出ている。こちらは独唱・合唱はない。もう少し調べてみると、NEOSというレーベルから、2台ピアノとティンパニ版が出ており、こちらは声入り。

さて、このOpus111というレーベルだが、CD通販のカデンツァのページには創始者の引退でナイ―ヴ傘下に、とある。この情報は2003年頃のこと。2005年の追記には急速に製造中止、廃盤が進んでいるとあり、入手難のよう。

Opus111 OPS 30-140

2017年10月6日金曜日

今週の1枚 Michel Legrand ルグラン=ジャック・ドゥミ 作品集

あーっ、今週も終わった。
しかし、疲れた~。相変わらずの忙しさながら、実績的には頭打ち。ストレスが溜まること溜まること。それでもなんとか踏ん張ったと自画自賛。

今週も家では音楽をそれほど聴けなかったが、通勤のクルマの中で毎日毎日繰り返し繰り返し良く聴いたのがコレ。ミシェル・ルグラン/ミシェル・ルグラン=ジャック・ドゥミ作品集。
ちょっと前にTUTAYAで見つけた。1000円で日本語のライナーもついている。

それにしてもオサレ。映画「ロシュフォールの恋人たち」から”キャラバンの到着”は昔、クルマのCMに使われてたので知ってはいたが、音源が無かった。コレだけで買い、ではある。
劇中の曲なので、尻すぼみ的なところはあるが、やっぱりカッコイイ。聴くと気分がアガるし元気が出た。一日一日頑張れた。で、何とかこの一週間、無事に乗り切れた。

という事で、一週間ヘビーローテーションだった1枚。今週の1枚。不定期ながら続きます。多分。

ユニバーサル・ミュージック UCCU 90240

2017年10月4日水曜日

今日は十五夜 Fennel / Eastman=Rochester POPS Orch. Debussy CLAIR DE LUNE

今日、10月4日は十五夜。中秋の名月、のハズが生憎の雨模様。月は隠れてしまっている。

という事で、ちょっとベタだけれど、ドビュッシーの”月の光”
フレデリック・フェネル指揮のイーストマン=ロチェスター・ポップス・オーケストラの演奏で。
オーケストラ版というとストコの編曲が有名だろうか。この演奏は誰の編曲?ただライナーノートには setting for small orchestra by Mouton, とあるので、もしかしたらこのモートンは、モートン・グールドか?よくわからず仕舞い。まあ、いつものことで。

このCDは HI-FI A LA ESPAÑOLA and POPOVERS というタイトル。元々はハイファイ・ア・ラ・エスパニョーラというLPとポポヴァーズというLPをCD化の際にくっつけたもの。月の光はポポヴァーズに収録されている。
ちなみに、ポポヴァーズは軽いふっくらしたパンの意。軽めのクラシック音楽と引っ掛けていると思われる。

それにしても、マーキュリーの録音はやっぱり優秀!
オーディオ装置で音楽を聴く醍醐味と満足感をいつも与えてくれる。
初期テラーク録音やデッカ時代のドラティの録音などは、演奏はさておきマーキュリー録音の焼き直し的、二匹目のどじょう的なところがあって、それでもマーキュリー録音を凌駕できていないところがあるように思う。

Mercury 434 349-2

2017年10月1日日曜日

恒例のリンゴ狩り PIT Vn.Concerto Issac Stern Ormandy / PHI

心の疲れは身体を横たえていても取れない、という事で気分転換がてら秋の恒例行事のリンゴ狩りに行ってきた。
場所は長野県飯綱高原。我が家からはクルマで1時間ほど。道中の車窓からは妙高山や黒姫山、戸隠山などがクッキリと見えていた。
例年、家族3人で行くのだが娘は友達が遊びに来るというので今年は妻と2人。昔は金魚のフンのごとく後ろをついて歩いてたのは遠い昔の話。
今年のリンゴは天候の不順のせいか、甘さが今一つ。”とき”と”プッチ”という2品種を買った。リンゴ狩りといっても、農園で枝に生っているのをもぐわけではなく、店先に盛られているリンゴを試食して買うだけなんだけれども。
いつもだと、長野市内へ降りて中古LPなどの買い物や善光寺に参拝するのだが早々に新潟に戻った。
帰り道に寄った道の駅しなのでは、美味しそうな春菊を見つけた。ウ~ン、今日の夕飯はすき焼きに決定。今シーズン初めての鍋料理。買い食いの”おやき”も美味し。

昼食は中郷区にある”食堂 ニュー ミサ”で。七味はここの名物、炒めた玉ねぎたっぷりのみそラーメン。他のテーブルを見回してもほとんどのお客さんがみそラーメンをすすっている。
玉ねぎが苦手な妻はチャーハンを。みそラーメンは白みそのまろやかさに玉ねぎの甘さがとってもグ~。そして、食欲を猛烈に刺激するニンニクの強烈な香り。やっぱり旨い。

さて、昨日割と近いところで竜巻が発生した。海上で発生し、陸地に移動したらしい。上陸してからは弱まって漏斗雲となったようで、被害はない模様。
気象庁では尻尾が地上や海上に達したものを「竜巻」、達しないものを「漏斗雲」と区別している。
上越タウンジャーナルの記事

行きのクルマでFMラジオを聴いていると、カンポ―リの演奏によるチャイコのコンチェルトが聴こえてきた。何て自由な演奏(笑)!それでいてピンと一本筋の通った、背筋の良いジェントルな響き。初めて聴いたがすっかり聴き入ってしまった。
家に戻ってから久しぶりにチャイコのコンチェルトを引っ張り出した。スターンのバイオリン、オーマンディ/フィラデルフィアO.の演奏。
スターンの他にはチョン・キョンファ、オイストラフ、ハイフェッツくらいしか持っていないけれど、とても好きだし素敵な曲だ。
スターンのバイオリンは文句のつけようがない。凛として気品があって美しい。付けているオーマンディとフィラデルフィアも流石としか言いようがない。58年の録音ということで低域が少しモヤモヤしてしまうのがチト残念。

Sony Classical  SMK 66 829

ミサのみそラーメン

上がとき、下がプッチ
さっそくジャムを作った

海上に発生した竜巻
上越タウンジャーナルより転載

https://www.joetsutj.com/articles/58406730